「最後まで自分らしく暮らす」海外生活30年を経て、見つけたプラントベースなライフスタイル。“ファイナルホーム”の夢を描き始めたAkiさんにインタビュー!
更新日:1 日前
【PJウェルネスプログラム8期受講生】Akiさん

デザインの仕事を通じてロンドンや香港、サンフランシスコと30年にわたり海外で暮らした後日本へ帰国。現在はカリフォルニア出身のご主人と大学生の息子さん、そして米寿を迎えたお母さまと、東京と伊豆の二拠点生活を送っています。
野菜を育て、庭で鶏を飼い、養蜂をする。自然とともにある暮らしを続けてきたAkiさんが、改めて「食」と向き合うことになったのは、お母さまの心臓手術がきっかけでした。「体は食べるものでできている」その実感が、プラントベースの食との出会いへとつながります。
人生の後半に差し掛かり、スローライフを思い描いていたはずの日々。しかし大切な人の病気を機に、これからの生き方について真剣に考えるようになりました。
「最後まで自分らしく暮らす」とは何か。ウェルネスプログラム受講をきっかけに、今後の生き方を再デザインし始めたAkiさんの“プラントフルジャーニー”を伺いました。
「健康・食・環境」がひとつにつながった瞬間
ーーープラントフルジャーニー(以下PJ)との出会いはどのようなきっかけだったのですか?
Aki: もともと料理が大好きで、あるとき偶然YouTubeで華子さんの動画を見つけたんです。国際結婚や海外で活躍されている姿に共感して、よく見るようになりました。ただ、その時は「ウェルネスプログラム」というものがあることまでは知りませんでした。その後PJ主催の軽井沢のリトリートに参加して卒業生と出会い、初めてこうした学びのプログラムがあることを知りました。さらに3日間のPJ体験セミナーにも参加して、興味が深まりました。
ーーーウェルネスプログラム受講のきっかけは何でしたか?
Aki: 一番大きかったのは母の病気です。母はとても健康だったのですが、突然心臓の病気になり手術と入院を経験しました。塩分制限のある食事が必要になり、食べることが好きな母が病院の食事にがっかりしていたんです。その姿を見て「美味しくて健康的で、しかも塩分の少ない料理はできないのかな」と考えるようになりました。私自身も、今後の人生のことを考え始めていた時期で、「健康が基本だな」と、そして改めて「体は食べるものでできている」と感じていました。
ーーー食や健康への意識は、もともと高かったのですか?
Aki: セミナーで華子さんのお話を聞いたとき、「健康・食・環境がすべてつながっている」と、これまでの自分の中にあった価値観がピッタリはまった感じがしました。プラントベースの食事は、健康のためだけではなく、環境やサステナビリティとも関わっている。「これは単なる食事法ではなく、ライフスタイル」だと思いました。講座の内容もエビデンスに基づいていて、また、知識だけでなく、生活への取り入れ方まで学べるところに魅力を感じました。さらに、同じ価値観を持つ人たちと励まし合いながら学べるコミュニティの存在も、大きな決め手になりましたね。


「ちゃんと続けられるのかな?」プログラム開始後の壁

ーーー受講中はスムーズに学びを進められましたか?
Aki: 実は最初はなかなかペースがつかめず苦戦したんです。ビデオ講座の視聴が遅れてしまったり、ワーク(講座毎にある課題)にもなかなか追いつけなかったりして。ちょうど仕事や趣味が広がっていた時期でもあって、思うように進められなかったんです。特に覚えているのが、ブラウンストック(野菜の出汁)の課題です。さまざまな種類の野菜をそろえて作ることを大変に感じてしまい、そこで一度つまずいてしまいました。そのとき「この先ちゃんと続けられるのかな」と不安になりました。さらに主人や息子からも「ベジタリアンになるの?お肉を食べないとタンパク質が足りないのでは?」と心配されることもありました。受講し始めたばかりで私自身もまだ十分に説明できず、最初の2か月間は不安に感じていました。
ーーーそうした中で支えになったことはありましたか?
Aki: グループセッションでの時間が大きな支えになりました。まず、コーチの明るさに励まされたんです。それに同じグループの皆さんも、実はそれぞれ同じような悩みを抱えていました。最初は「落ちこぼれになってしまったのかな」と思って、話すのも恥ずかしかったんです。でも、皆さんの話を聞くうちに「悩んでいるのは私だけではないんだ」と気づくことができて。それが救いになりました。
ーーー受講中、印象に残っている体験はありますか?
Aki: PJのイベント「Plantful Inspiration」にボランティアとして参加したことです。ただ参加者として行くよりも、お手伝いとして参加したほうが、より楽しめるかなと思って応募しました。それに受講中はオンラインが中心だったので、直接人と会う機会がほとんどありませんでした。このイベントにボランティアとして参加したことで、卒業生やコーチの皆さんと直接交流することができたんです。ゲストのトークを聞いたり、生産者さんやものづくりをしている方々と出会ったりして、「プラントベースの世界でこんなに頑張っている人たちがいるんだ」と知り、視野が一気に広がりました。その体験をきっかけに自分の中でスイッチが入り、後半の学びは驚くほどスムーズに進められるようになりました。
完璧じゃなくていい。家族みんなで続けられるプラントベースの食生活へ。
ーーープラントベースを取り入れてから、生活に変化はありましたか?
Aki: 家族の反応はさまざまですね。息子はときどき「お肉が食べたい」とぶつぶつ言っています(笑)。主人は体調に波があるので、「ビールを減らさなきゃ」とか「少し食生活を見直そうかな」と思うことがあるようです。私が健康を考えて料理をしていること自体はとても喜んでくれています。ただ、やっぱり「タンパク質=お肉」というイメージはまだ強くて。いくら説明しても、すぐには信じてもらえない部分があるなと感じています。そのため、家族みんなで食事をするときは、お肉料理を一品出すようにしています。私は味見する程度にして、その代わり自分用にお豆腐などを用意するんです。そうすると、母が「じゃあ私もそれを食べようかな」と言ってくれたりして、変化も感じています。
実は最初の頃は、お肉料理を一品出すことに対して罪悪感のようなものもありました。なんとなくプラントベースの食事を裏切っているような気持ちになってしまって。でも、プラントベースは何か(肉など)を排除するのではなく、「良いもの(野菜や穀物など)を足していく考え方」だと学んでから、捉え方が変わりました。無理をしてしまうと続かなくなってしまいますから。一食一食を完璧にしようとするのではなく、一週間や一ヶ月の単位でバランスを考えればいい。そう思えるようになってから、心が軽くなって続けやすくなりました。
ーーープラントベースの食事で、印象に残っていることはありますか?
Aki: 冬の間にすごくハマっていたのが、胡麻豆乳鍋です。もう何回作ったかわからないくらい(笑)。面白かったのは、家族が「お肉が入っていない」ということに全く気が付かなかったことなんです。「おいしいね」と普通に食べていて。その様子を見て、「結局はおいしければ、みんな気にしないのだな」と思いました。
ーーーAkiさんにはどのような変化がありましたか?
Aki: 私自身は、気づいたら自然と9割以上プラントベースの食事になっていました。不思議なことに、「お肉を食べたい」と思うことがほとんどなくなりました。もともとはお肉も好きだったんですけどね。以前はベジタリアンとかヴィーガンになったら「つまらないんじゃないかな」「食事がおいしくなくなっちゃうんじゃないかな」と思っていたのでしょうね。でもPJのレシピは美味しいし、工夫すると美味しく食べられて体にいい、ということを学んだので。料理好きの母も、「こんな作り方があるの?」とか「こんな風に食べたことなかったわ」なんて喜んでくれています。もちろん外食で他に選択肢がなかったり、誰かの家で出していただいたときは、お肉もおいしくいただきます。
Akiさんお手製のPJレシピ料理
ーーー今の変化を言葉で表すとしたら、どんな言葉でしょう?
Aki: 今が人生の中で一番健康かもしれない。体だけでなく、“心”も強い感じがしています。30代、40代は仕事中心の生活で、本当に忙しく、体にもかなり無理をさせていたと思います。子育てに更年期も重なり、ストレスも多かった。今思うと心身ともにボロボロだったのかもしれません。でも当時は必死で、「こういうもの」と思いながら毎日をこなしていたんですよね。ところが今はプラントベースのおかげでよく眠れて、朝起きたときにはエネルギーが満ちている実感があります。消化に負担が少ない分、体の回復も早く感じられるのかもしれません。肌の調子もいいですし、以前は手足がすごく冷えていたのですが、それもなくなりました。こうして体の変化を感じられるのは、やっぱり嬉しいことです。それがまた「この生活を続けていこう」という前向きな気持ちにつながっています。実は、PJのアンバサダー(プラントベースの魅力を発信し、その輪を広げていくロールモデル)にも応募して、現在活動させていただいています。さらに知識面でもレベルアップしたいという思いから、アドバンスドコースであるPBEC(エキスパート/ウェルネスコーチ認定資格講座)の受講を決めました。やっぱり人生で一番“健康”ですね(笑)。
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ーーーAkiさんの今後の展望を教えてください。
Aki: 私は今年で58歳ですが、もし100歳まで元気で生きるとしたら、まだ人生の半分近くが残っていることになります。その時間を「どう生きるのか」「どう最期を迎えるのか」ということを、真剣に考えるようになりました。母の周りは、「老後をどうするか」という話題で持ち切りです。老後の住まいというと、老人ホームなどを思い浮かべる方も多いと思いますが、私はそれを「人生の最期を待つ場所」ではなく、「最後まで自分らしく暮らす場所」であってほしいと感じています。それを私は「ファイナルホーム」と呼んでいます。実際に日本の高齢者向けの施設を調べてみると、プラントベースの食事を選べる場所はほとんどありません。もし将来、自分が料理を作れなくなったとき、誰が食事を作ってくれるのだろう。そう考えるうちに、「それなら自分でそういう場所をつくるという選択肢もあるのかもしれない」と思うようになったんです。一般的な老人ホームというより、世代を超えて人が集まり、プラントベースの食事やサステナブルな暮らしを大切にしながら長く暮らせるコミュニティのような場所です。まだぼんやりとした構想ですが、いつかそんな場所をつくれたらいいなと思っています。
スローライフを目指しているはずなのですが、息子には「止まっていられないマグロみたいだね」と言われます(笑)。これから第二の人生を、少しずつ形にしていけたらいいなと思っています。
ーーーAkiさんの新しいプラントフルジャーニーの始まりですね。貴重なお話をありがとうございました。

Akiさんのプラントフルな生活の記録はこちらから↓
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